元
Continual Long-Term Physiotherapy After Stroke- A Health Technology Assessment
2020 3月 カナダ
脳卒中患者を対象とした長期の理学療法の有効性、安全性、費用対効果、公的予算への影響、患者の評価などについてしらべてみたそうな。
臨床的、経済的エビデンスを調べるために文献検索を行った。
長期理学療法を行った場合のカナダ・オンタリオ州での予算への影響も分析した。
また、脳卒中患者と介護者にインタビューをおこなった。
次のことがわかった。
・長期理学療法の臨床エビデンスに使える研究を見つけることができなかった。
・長期的、短期的な理学療法の費用対効果を比較した研究もなかった。
・オンタリオ州での長期理学療法を想定した予算効果は1-5年で8-16%と推定された。
・インタビューした脳卒中患者と家族は長期の理学療法を有益と考えていた。
使える臨床エビデンスがないので、長期の理学療法が短期のそれに比べ優れているかを判断することができなかった。したがって長期理学療法の費用対効果も推定不能である。ただし患者と介護者だけは長期理学療法に期待をもっていた、
というおはなし。
感想:
理学療法の脳卒中エビデンスのおおくは非常に狭い条件範囲に限定したものなので、ちょっと視野をひろげられると通用しなくなる。
BMJ誌:療法士に聞く 上肢リハビリの現場状況
リハビリ病院に入ってもちっとも良くならない理由
病院のリハビリで患者の訓練時間がとても短いわけ
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない
リハビリ病院ってほとんど動く時間がなくて笑った
日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?