元
Olive Oil Consumption and Cardiovascular Risk in U.S. Adults
2020 2月 アメリカ
オリーブオイルの摂取は、地中海地域の人々の脳卒中など心血管疾患リスクの低下と関連しているといわれているが、アメリカ人についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
1990-2014の看護師健康調査の女性61181人と、
1990-2014の健康専門家フォローアップ調査の男性31797人を対象とした。
食事内容は食物頻度アンケートで評価し、その後は4年ごとに更新した。
心血管疾患の発症を24年間フォローして関連を解析したところ、
次のようになった。
・この間に冠動脈疾患6034件と脳卒中3802件がおきた。
・オリーブオイルの摂取量が多い人(1日に大さじ1/2杯以上、または7g以上)は、まったく摂らない者とくらべて心血管疾患リスクが14%低く冠動脈疾患リスクが18%低かった。
・脳卒中全体または脳梗塞について関連は確認できなかった。
・マーガリン、バター、マヨネーズ、または乳脂肪を1日5g オリーブオイルに置き換えると、心血管疾患リスクが5~7%低下すると推定できた。
・オリーブオイルを他の植物油と組み合わせる効果は見られなかった。
・一部の参加者では、オリーブオイルの摂取量が多いほど、炎症性バイオマーカーのレベルが低く、脂質プロファイルの改善していた。
2つの大規模調査から、オリーブオイルの摂取量の増加は心血管疾患のリスクの低下と関連していた。マーガリン、バター、マヨネーズ、乳脂肪をオリーブオイルで代用することでもその効果を得られるかも、、、
というおはなし。
感想:
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ちなみに、
「オリーブオイルに含まれるオレオカンタールという化合物がイブプロフェンと同様の効力を示すために、オリーブオイルを好むイタリア人の武漢ウイルス致命率が異常に高い」という説がある。
Ibuprofen-like activity in extra-virgin olive oil (ネイチャー誌)
新型肺炎にはイブプロフェンの服用避けて、症状悪化させる恐れ WHO (AFP通信)