元
An Animal Trial on the Optimal Time and Intensity of Exercise after Stroke
2020 2月 中国
運動は安全かつ経済的な脳卒中のリハビリ手段ではあるが、いつどのくらいの強度でおこなったら良いのかいまだよくわかっていない。
これをあきらかにするべく動物実験をこころみたそうな。
人為的に脳梗塞にしたネズミを使って、
運動(強制かご走行)を 24、48、72、96時間後に開始するグループを設けた。
また運動強度については48時間後開始の 低、中、高、の3グループに分け、
梗塞体積、神経症状、炎症性サイトカイン、細胞死、を評価したところ、
次のようになった。
・24時間後に運動を開始したグループでは梗塞体積および神経症状いずれも改善はなかった。
・運動開始時期の異なる他のグループでは梗塞体積と神経症状が小さくなったものの、グループ間でおおきな差はなかった。
・運動強度については、14日後の梗塞体積と神経症状の点で低 中強度の運動グループが高強度グループよりもすぐれていた。
・24時間後に運動を開始したグループもしくは高強度運動グループでは炎症性サイトカインレベルが高く細胞死がすすんでいた。
24時間後の早期運動リハビリしたネズミは非常に危険な状態だった。48時間のちの低 中強度運動のほうが好ましい、
というおはなし。
感想:
「早期リハビリ」には負のエビデンスがたくさんあるんよ↓。
BMJ誌:亜急性期の体トレは効果ないうえに危険
Neurology誌:早期リハビリ 気休めにもならない
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない