元
Cognitive Reserve Attenuates 6-Year Decline in Executive Functioning after Stroke
2020 3月 スイス
脳卒中からその後の6年間の実行機能の低下が、認知予備能によって異なるかどうかを検討した。
トレイルメイキングテスト(TMT)を6年間隔で2回実施した897人の高齢者(平均年齢74.33歳)の調査データを解析した。
被験者からは、生涯で培う認知予備能にかんする指標(教育、職業、余暇活動への参加など)、および脳卒中歴に関する情報も取得した。
次のことがわかった。
・脳卒中と余暇活動への参加は、実行機能の潜在的変化に有意な相互作用があった。
・とくに余暇活動への関与が低かった人でのみ、脳卒中後の6年間の実行機能の急激な低下(TMT完了時間の延長)が有意に起きていた。
脳卒中のあとの実行機能のあきらかな低下は、生涯にわたり余暇活動などへの参加によって培われてきた認知予備能によって軽減する可能性がある、
というおはなし。
感想:
認知予備能はうまれついてのもので、後天的な影響はすくないと思う。
そういう能力のある人だからこそ、労働の合間にだらだら寝ていないで時間を有効活用していた、ってこと。
Stroke誌:認知予備能と脳卒中後の認知障害
脳卒中がらみの認知症が減ってる理由