元
Effects of case volume and comprehensive stroke center capabilities on patient outcomes of clipping and coiling for subarachnoid hemorrhage
2020 3月 日本
くも膜下出血は症例数が豊富な病院の患者ほど回復結果が良いという報告がおおくある。
いっぽうブレインアタック連合(Brain Attack Coalition)は高度な脳血管治療が可能な包括的脳卒中センター(comprehensive stroke center:CSC)の設立を勧めている。
そこで、日本での病院ごとのくも膜下出血症例数とCSC規模が患者の回復程度にどのくらい関係しているのか、クリップとコイル治療別にくわしくしらべてみたそうな。
2010-2015にくも膜下出血でクリップまたはコイル治療をうけた621施設の患者27490人の記録を解析した。
CSCの規模はCSC スコア(1-25点)で評価した。
次のことがわかった。
・クリップについて、年間14例以上の高症例数の病院ではあきらかに院内死亡率が低かった。
・コイルでは年間9例以上の高症例数の病院で院内死亡率が低く、予後不良(退院時mRS3-6)も少なかった。
・CSCスコア19以上の病院ではクリップ治療での院内死亡率があきらかに低かった。
・CSCスコアと予後不良に関連はなかった。
くも膜下出血の年間症例数と包括的脳卒中センターとしての病院規模が死亡率や予後不良と関連していた。その差はクリップ治療によく現れていた、
というおはなし。
感想:
これ日本のはなし。
14例とか9例が多いほうになるってことは、ほとんどの病院がそれよりぜんぜん少ないわけで、
「さーてひさしぶりに手術やってみっか、、えーと、なにからだっけ?」みたいな感じなのかな。
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