元
Acute symptomatic seizures in intracerebral and subarachnoid hemorrhage- A population study of 19,331 patients
2020 2月 ドイツ
脳卒中はてんかんのおもな原因である。
脳卒中後7日以内の発作を急性症候性けいれん発作(acute symptomatic seizure)といい、のちのてんかんのリスク要因と考えられている。
とくに脳出血では急性症候性けいれん発作は8.4-28%におこり、その後に3-12%がてんかんになるとされている。
脳出血の種類べつの急性症候性けいれん発作の頻度や死亡率についての住民ベースの報告はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
2004-2016の脳出血患者19331人の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・急性症候性けいれん発作は4%にみられ、うちわけは脳内出血4.0%、くも膜下出血3.6%だった。
・感染症があるとそのリスクはあがり、
・脳卒中まえの身体機能レベルが低くてもリスクが高かった。
・急性症候性けいれん発作があると脳内出血患者の院内死亡率はあきらかに低かった。くも膜下出血ではこのような関連はなかった。
急性症候性けいれん発作は脳内出血やくも膜下出血で同様におき、感染症のある患者でリスクが高かった。脳内出血患者ではなぜか急性症候性けいれん発作があると死亡率が低かった、
というおはなし。
感想:
発作があると死亡率が低いのは脳の正常な反応ってことなのかね。
ウェルカム 脳内出血のあとのけいれん発作
脳内出血のあとてんかんにならない方法