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Developing seizures after stroke may increase risk of death, disability
2020 2月 メキシコ
アメリカでは脳卒中がてんかんの最大の原因である。しかしその理解は進んでいないので、頻度やリスク要因についてくわしくしらべてみたそうな。
今週19-21日 ロスアンゼルスでの国際脳卒中カンファレンスでの発表内容。
59の病院施設に入院した18-94歳の脳梗塞患者1246人について、けいれん発作の有無を12ヶ月間フォローしたところ、
次のことがわかった。
・脳卒中患者の8%が1週間以内にけいれん発作(seizure)を起こした。そのうちの5%に12ヶ月以内のさらなるけいれん発作があった。
・18-40歳の脳梗塞患者でけいれん発作が起きやすく、彼らの13%以上が複数回のけいれん発作を起こして てんかん(epilepsy)と診断されていた。
・65歳未満のグループは高齢グループよりも69%以上けいれん発作が起きやすかった。
・脳損傷がおおきいほどけいれん発作はおきやすく、重度の脳損傷や再発脳卒中のばあいにとくにおきやすかった。
・けいれん発作を起こした患者は死亡したり障害を負うリスクが37%以上高かった。
・死亡や障害にいたる他の要因として、高齢、重症脳卒中、心不全、心房細動があげられた。
脳卒中後のけいれん発作やてんかんは若年患者がなりやすく、死亡や障害のリスクとなり得た。1年以内の抗てんかん薬の使用がのぞましいかも、
というおはなし。
感想:
脳梗塞の8%がけいれん発作で、さらにその5%がてんかんになる。べんきょうになった。
脳梗塞後てんかんになりやすい条件
脳卒中後のけいれん発作の有病率
てんかんを防ぐ補陽還五湯(ほようかんごとう)
脳卒中のあと10年でけいれん発作をおこす率