元
The burden of headache following aneurysmal subarachnoid hemorrhage- a prospective single-center cross-sectional analysis
2020 2月 ドイツ
くも膜下出血は脳卒中ぜんたいの5%をしめ、年間10万人あたり0.7-23.9人が発症し、この率はわずかに低下傾向にある。
発症時に「雷鳴頭痛」をともなうことがおおい。また平均して若年の患者におおく、治療技術の進歩により致命率は低下している。
くも膜下出血のあと数年後の頭痛の有無とQoLを長期にフォローしたものはすくないのでくわしくしらべてみたそうな。
2014-2016のくも膜下出血で良好に回復した145人に2018の時点での頭痛についてアンケートした。
次のことがわかった。
・93人が調査に同意した。
・このうち41%が頭痛を訴えていた。
・頭痛グループの平均年齢は、47.9 vs. 55.6 であきらかに若く、
・重症度の軽いWFNSⅠ/Ⅱの割合も 95% vs. 75% でおおかった。
・頭痛レベルの平均値は3.7ポイント(0-10ポイントの評価)で、
・最大頭痛レベルの平均値は5.7ポイントだった。
・頭痛グループの健康関連QOLは低かった。
くも膜下出血患者のかなりの割合が数年後も頭痛になやんでいた。かれらの健康関連QOLは低かった、
というおはなし。
感想:
脳卒中の頭痛関連さいきんの記事↓。
脳梗塞 慢性期の「頭痛」
くも膜下出血の頭痛と生存率
Neurology誌:脳梗塞のあとの頭痛
Stroke誌:未破裂瘤を治療すると頭痛が治まる理由