元
Long-term follow-up of post-stroke epilepsy after ischemic stroke- Room for improved epilepsy treatment
2020 1月 スウェーデン
脳卒中後のてんかんリスクは最初の2年間がもっとも高く、10年経ってもリスクが高い状態が続く。しかしそのメカニズムはほとんどわかっていない。
さらに脳卒中後てんかんや早期けいれん発作のリスク要因も報告によりことなる。
また脳卒中の再発とてんかんとの関連についての報告もすくない。
そこで脳卒中後てんかんの長期の発生率と予測因子、抗てんかん薬の使用状況をくわしくしらべてみたそうな。
初回脳梗塞または再発脳梗塞の1066人について、
脳卒中後1週間以内のけいれん発作を「早期けいれん発作」、1週間よりも後にきっかけもなしにおきたけいれん発作を「脳卒中後てんかん」とした。
8年前後フォローしたところ、
次のことがわかった。
・26人2.4%が「早期けいれん発作」になった。
・フォロー期間中に84人7.9%が「脳卒中後てんかん」になった。
・そして160人15.0%が脳卒中を再発した。
・前方循環梗塞、早期けいれん発作、脳卒中の再発、動脈解離、冠動脈疾患歴が脳卒中後てんかんの予測因子だった。
・4年以降にけいれん発作が起きたのは10人11.9%のみだった。
・脳卒中後てんかんの患者24人中の30%は抗てんかん薬を使っていなかった。
脳卒中後てんかんのリスク要因として脳卒中の再発、動脈解離、冠動脈疾患があった。抗てんかん薬はおもったほど使われていなかった、
というおはなし。
感想:
脳卒中後のけいれん発作の有病率
てんかんを防ぐ補陽還五湯(ほようかんごとう)
脳卒中のあと10年でけいれん発作をおこす率