元
Association Between Neurological Disorders and Death by Suicide in Denmark
2020 2月 デンマーク
脳卒中をふくむ神経疾患では身体機能や認知機能に障害が生じ、生活の質の低下そして自殺リスクにつながると考えられる。
これまで外傷性脳損傷や脳卒中、てんかん、多発性硬化症と自殺との関連が指摘されてきた。
いっぽう患者数のすくないハンチントン病や筋萎縮側索硬化症ALS、パーキンソン病では自殺との関連がかならずしもあきらかになっていない。
そこで、大規模調査によりこれら神経疾患での自殺リスクや発症からの時期との関連をくわしくしらべてみたそうな。
デンマーク国内の1980-2016までの15歳以上の神経疾患患者7300395人の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・患者平均年齢は52、24年前後の期間に35483人が自殺で亡くなった。
・神経疾患の自殺率は年間10万人あたり44.0人で、神経疾患と診断されなかった者の20.1人よりも高かった。
・神経疾患でない者と比べた自殺率比は1.8だった。
・疾患別の自殺率比は高い順に、ALS 4.9、ハンチントン病 4.9、多発性硬化症 2.2、外傷性脳損傷 1.7、てんかん 1.7、脳卒中 1.3、認知症 0.8、だった。
・発症から自殺までの期間では、1-3ヶ月の自殺率比は3.1、10年以上経つと1.5だった。
神経疾患と診断された患者は非常に高率に自殺していた、
というおはなし。
感想:
患者なかまのすくない病気ほど自殺しやすいのかな。
退院後もっとも自殺しがちな時期は
抗凝固薬をがぶ飲みして自殺する患者の割合
JAHA誌:脳卒中経験者に特におおい自殺方法とは