元
Recovery of upper limb function is greatest early after stroke but does continue to improve during the chronic phase: a two-year, observational study
2019 10月 オーストラリア
脳卒中患者の最大70%は上肢機能に障害をうけるという。
その回復プロセスには上肢の能力とパーフォーマンスの側面がある。
これらを長期にしらべた報告はすくないので、脳卒中の早期から24ヶ月間までの回復をフォローしてみたそうな。
平均年齢68の脳卒中患者34人について、発症から14日以内、6週間、3,6,12,18,24ヶ月時点での上肢機能を、
Chedoke McMaster Stroke Assessment および Motor Activity Logから
運動能力、
アクティビティの総量、
握力、
動きの質、
を評価した。
次のことがわかった。
・すべての評価項目で、ひと月あたりの改善度は最初の6週間がもっとも大きかった。
・アクティビティの総量と握力の向上は12ヶ月間続いた。
・運動能力と動きの質は18ヶ月間持続した。
・個人レベルでは脳の損傷位置が皮質 皮質下いずれでも改善が24ヶ月間つづく者もいた。
上肢機能の能力とパフォーマンスの改善は脳卒中後の早期におきていた。グループ全体としては改善は12-18ヶ月後まで続いた。個人レベルでは24ヶ月時点でも改善が続いている者もいた、
というおはなし。
感想:
回復曲線系の記事↓。
脳出血の上肢は1-3ヶ月にグイッと回復する
脳梗塞患者 6ヶ月間の機能回復曲線
被殻出血患者の運動機能回復曲線
脳卒中からの回復は 6ヶ月後ではなく2ヶ月後に決まる