元
Higher risk of herpes zoster in stroke patients
2020 2月 台湾
帯状疱疹(herpes zoster)は知覚神経節に潜んでいる水痘ウイルスの再活性化により発症し、生涯に10-30%のひとが罹り神経痛が続くという。そして高齢になるほどその発症率、重症度は高くなる。
帯状疱疹があると脳卒中になるリスクが1.3-4倍高いという報告がある。
いっぽう脳卒中のあとには23-65%がなんらかの感染症になる。脳梗塞や脳出血のあとの帯状疱疹の発生リスクはあきらかになっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
帯状疱疹患者のうち、脳卒中経験のある20551人と性別年齢の一致する脳卒中経験のない20551人をコントロールとし比べたところ、
次のことがわかった。
・脳卒中グループの帯状疱疹リスクは脳卒中後1年間にかぎると25.2倍だった。
・脳出血と脳梗塞いずれも帯状疱疹と関連があり、
・とくに脳出血は眼部帯状疱疹と関連がつよく、
・脳梗塞は帯状疱疹後神経痛との関連がつよかった。
脳卒中患者は最初の1年間の帯状疱疹リスクが非常に高かった。脳出血は眼部帯状疱疹に、脳梗塞は帯状疱疹後神経痛と関連がつよかった、
というおはなし。
感想:
脳卒中での神経損傷後の炎症を抑えようとして免疫抑制作用が生じるとそれに乗じてウイルスが暴れだす ってなことが書いてある。
だから新型肺炎ウイルスにも罹りやすいかも。
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