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Headache at the Chronic Stage of Ischemic Stroke
2020 2月 ポルトガル
脳卒中の急性期での頭痛はよくあることで、とくに脳内出血では緊張型や片頭痛型の頭痛がおおい。
さいきんの国際頭痛分類第3版では脳梗塞が安定したあとに3ヶ月以上続く頭痛を「脳梗塞による持続性頭痛」として分類してはいるものの、その頻度や種類についてはほとんど報告がないのでくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞の患者102について、急性期と12ヶ月後に頭痛状況を聞き取りした。
次のことがわかった。
・89人で調査が完遂し、そのうち45人(51%)が慢性期の頭痛を訴えていた。
・その45人の頭痛は散発的で、軽く、圧迫されるような、数分から数時間続く、緊張型頭痛が約半数を占めていた。
・頭痛のあった45人のうち33%は脳梗塞まえと同じタイプの頭痛の再発で、44%は脳梗塞まえとは異なるタイプの頭痛の再発、22%はあらたに発生した頭痛だった。
・1例だけ、急性期にあらたに頭痛になりそのまま慢性期まで持続していた。
・慢性期の頭痛の予測因子として、脳卒中まえの頭痛と女性が挙げられた。
脳梗塞慢性期での頭痛は女性や頭痛歴のある患者でおおく見られた。これら頭痛は脳梗塞まえの頭痛とは異なるタイプがおおかった。急性期にあらたに頭痛が始まり慢性期まで続くようなケースはきわめてまれだった、
というおはなし。
感想:
熱が引いてからの頭痛は記憶にないな。
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