元
Coffee consumption and risk of stroke- a Mendelian randomization study
2020 2月 中国
習慣的にコーヒーを飲むことが心血管疾患の発生をへらすという。
しかしコーヒー摂取と脳卒中との関連についてはかならずしも結論が一致していない。
その理由として調査ごとの対象人口の違いやコーヒーの評価方法 または逆因果関係(身体の弱いひとがコーヒーを避けているなど)などのバイアスが考えられる。
メンデルランダム化解析は遺伝変数を介在させることでこれらバイアスの問題を排除して因果関係をあきらかにできるので、コーヒーと脳卒中との関連をこの方法でしらべてみたそうな。
ゲノムワイド関連解析(GWASs)の91462人のコーヒー摂取量の記録から関係する一塩基多型を複数抽出し、MEGASTROKEコンソーシアムの脳卒中データとの関連をメンデルランダム化解析した。
次のことがわかった。
・遺伝情報から推定されるコーヒー摂取量と脳卒中リスクとの関連はなく、
・同様に因果関係も認められなかった。
・しかし脳小血管病による脳梗塞のリスクとコーヒー摂取量との間に有意なほどではないが弱い保護効果が見られた。
メンデルランダム化解析によるとコーヒー摂取量と脳卒中リスクとの間に因果関係は認められなかった、
というおはなし。
感想:
最初のころはコーヒー飲むと手脚がしびれてうごけなくなった。けどいまは毎日のむ。
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