元
Effects of talus stabilization taping versus ankle kinesio taping in patients with chronic stroke- a randomized controlled trial
2019 12月 韓国
脳卒中の慢性期では麻痺足首の背屈に困難を生じることがありバランスの低下と転倒の原因になる。
キネシオテーピングは、痛みの緩和や筋力強化、関節位置の補正、姿勢矯正、固有感覚や関節可動域の改善に使用されている。
さいきん、距骨安定テーピング(talus stabilization taping)が距骨の後方スライドにより足首を背屈しやすくするという報告があった。
これを脳卒中患者に応用した報告はほとんどないのでキネシオテーピングとくらべてみたそうな。
慢性期の脳卒中で片足首に麻痺のある患者22人ついて、
キネシオテーピングと距骨安定テーピングのグループにわけ、
トレッドミルを10分間歩行させたのちテープをはがした。
この前後で、受動背屈可動域、静的バランス、TUG(タイムアップアンドゴーテスト)、転倒リスク
、を評価 比較した。
次のようになった。
・すべての項目で距骨安定テーピングの改善度がキネシオテーピングよりもすぐれていた。
・両グループともにTUGに要する時間があきらかに短くなっていた。
慢性期脳卒中患者の足首への距骨安定テーピングは機能改善の点でキネシオテーピングよりもすぐれていた、
というおはなし。
下段が距骨安定テーピング、硬いテープできっちり巻く。
感想:
テープは巻きっぱなしかと思ったら10分ではがすんだな。
短下肢装具よりは良い印象がある。