元
Modifiable risk factors for carotid atherosclerosis- a meta-analysis and systematic review
2019 11月 中国
頸動脈のアテローム動脈硬化(carotid atherosclerosis:CA)は脳梗塞のおもな原因で、おおくは脳卒中がおきるまで症状がない。
CAの指標となるパラメータとして、頸動脈内膜中膜肥厚(Carotid Intima-Media Thickness:CIMT)とプラーク(局所的に壁が非常に厚い箇所)の存在、がある。
CAはライフスタイルや高血圧 糖尿病などをターゲットにした治療薬により影響をうける。
これら改善可能なリスク要因をすべて洗い出した文献は知る限りないので、これまでの研究からまとめてみたそうな。
1962-2018の関係する論文を厳選してメタアナリシスとシステマチックレビューをこころみたところ、
次のことがわかった。
・14700の検索結果から76の論文を選びだし、27のリスク要因を抽出した。
・このうちプラークとあきらかな関連があるものは、9つ(高脂血症、高ホモシステイン血症、高血圧症、高尿酸血症、喫煙、メタボリックシンドローム、糖尿病、高低リポプロテイン)だった。
・とくに高血圧症がCIMTと関連がつよかった。
・さらに別の解析から 5つ(ネガティブ感情、経済ストレス、飲酒、大気汚染、睡眠時無呼吸症)がアテローム動脈硬化のリスク要因として挙がった。
・これらトータル14のリスク要因は長期研究によっても確認された。
・CAの予防効果がもっとも大きいのは高血圧症、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症の治療だった。
ネガティブ感情やライフスタイル、食習慣は既存の病気にくわえて頸動脈のアテローム動脈硬化を悪化させうる要因だった、
というおはなし。
感想:
ネガティブ感情(Negative emotion)で動脈硬化がすすむんだ、、、