元
Application of survival analysis techniques to determine the optimal number of acupuncture therapy sessions for stroke patients
2020 1月 タイ
鍼(はり)は副作用のすくない治療法として脳卒中患者にもよく用いられていて、タイでは国の医療保険対象となっている。
鍼治療には 挿している時間、鍼の操作、電気刺激の周波数や強度がパラメータとしてあるが、
何回のセッションをおこなえば十分な効果が得られるのかについては ほとんどあきらかになっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
リハビリ入院ついでに鍼治療をうけた脳卒中患者89人の記録を解析した。
日常生活動作を反映するバーセルインデックス(BI)が10ポイント以上改善するまでを「目標」として鍼のセッション回数を調べた。
次のことがわかった。
・78%の患者で目標に達するあきらかな改善があった。
・かれらのうち50%は8セッションまでに目標に達し、16セッションではその割合が81%になった。
・この改善はもとの状態(BI)によらなかった。
・発症から3ヶ月以内の「早期」グループは、慢性期グループよりも効果がでるまでのセッション数が少なかった。
・改善目標に達するまでのセッション数の中央値は早期グループが8セッション、慢性期グループが11セッションだった。
脳卒中患者への鍼治療では、16セッションまでに日常生活動作にあきらかな改善がみられるケースがおおかった、
というおはなし。
感想:
これで「すくなくとも10回くらいは通ってくださいね」と自信をもって言えるやん。
ツボ足三里の運動野へのはたらき
鍼の脳卒中治療メカニズムと人気のツボランキング
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった