元
The importance of stroke as a risk factor of cognitive decline in community dwelling older and oldest peoples- the SONIC study
2020 1月 日本
高齢化のすすんだ日本では認知障害や認知症はおおきな社会問題である。
認知機能の低下に関連するリスク要因として高齢と脳卒中歴がある。
高齢者、超高齢者の脳卒中経験の有無と認知機能低下との関連についての住民ベースの研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
兵庫と東京の住民 70代675人、80代589人、90代69人 計1333人を3年間フォローした。(Septuagenarians, Octogenarians,Nonagenarians Investigation with Centenarians:SONIC研究)
この間に、認知機能のMoCA-Jスコアが2ポイント以上の低下した人物を「認知機能低下」としてカウントした。
次のことがわかった。
・5.4%に脳卒中歴があった。
・脳卒中歴のある者のうち、70代の33.3%、80代の39.4%、90代の66.7%で認知機能低下がおきた。
・脳卒中歴があることと高齢およびフォロー開始時の高MoCA-Jスコアは認知機能低下のおもなリスク要因で、
・脂質異常と高い教育歴は保護要因だった。
80代,90代の認知機能の低下は脳卒中歴があると著しかった。いっぽう脂質異常があることと教育歴の高さは保護要因だった、
というおはなし。
感想:
「脂質異常症」といわれるくらいにふだん脂(あぶら)ものをがっつり摂っておけばジジイになってもボケないってことなんだな。