元
Dietary saturated fat intake and risk of stroke- Systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies
2019 10月 中国
脳卒中で死亡する原因の43%は食事の問題であるとする報告がある。
とくに脂肪の影響はおおきいと考えられ、脂肪酸の種類とその構成比率が重要である。
飽和脂肪酸は肉、チーズ、バター、全脂肪乳に、
不飽和脂肪酸はオリーブ油、亜麻仁油、魚油、くるみ、ピーナッツにおおく含まれる。
現在の食事ガイドラインでは心血管疾患予防の観点から飽和脂肪酸の摂取を全カロリーの10%未満に抑えるよう指導している。
しかしこれまでの研究のおおくは飽和脂肪酸と脳卒中との関連について一致した結論がえられていない。
これをたしかめるべく最新の研究をふくめたメタアナリシスを試みたそうな。
飽和脂肪酸と脳卒中に関する研究論文を厳選してデータを統合 再解析した。
とくに用量関係をしらべた。
次のことがわかった。
・被験者598435人をふくむ14の研究がみつかり、そのうち12が用量関係のメタアナリシスに適していた。
・飽和脂肪酸をおおく摂ると ほとんど摂らないばあいにくらべ脳卒中リスクが0.87倍だった。
・飽和脂肪酸を摂る量が1日10グラム増えるごとに脳卒中リスクは0.94倍になった。
飽和脂肪酸をおおく摂るほど脳卒中リスクは低かった。摂る量が1日10グラム増えるごとに脳卒中リスクは6%低下した。食事ガイドラインを見直したほうがいい、
というおはなし。
感想:
こういう知識があると肉の脂身のうまさがきわだつ。
日本人は動物性脂肪をガッツリ摂ると脳卒中予防
ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防
飽和脂肪酸は脳卒中予防になるの?
【ラクナ梗塞予防】日本人は飽和脂肪酸をたくさん摂るべし