元
The effects of ankle-foot orthoses on walking speed in patients with stroke- a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
2019 12月 イラン
脳卒中で下垂足になると歩行速度は低下し転倒リスクが高まる。
つまさきを上げておくために短下肢装具が用いられることがある。
短下肢装具の歩行やバランス効果のメタアナリシスは 2011年までのデータをつかった2013年出版のものが最新で、各種バイアスやエビデンスの質についての評価がほとんどなされていなかった。
そこで最新の研究成果もふくめあらためて短下肢装具の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。
PRISMAガイドラインに則り関係する論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者1186人を含む14の研究がみつかった。
・歩行速度の点で、統計学的に有意なほどではないが短下肢装具が好ましいとする小さな効果がみられた。
・同様の効果は機能的電気刺激(FES)にもみられた。
・しかしエビデンスの質はどれもきわめて低い(very low)ものだった。
短下肢装具についてポジティブな報告もあるものの、歩行速度を改善するという確かなエビデンスは見つからなかった、
というおはなし。
感想:
装具着けてるはなしをよく耳にするわりにはエビデンスないんだな。
しかも効果ないどころかめっちゃ危険↓なんよ。
短下肢装具を与えると転倒3倍