元
Cognitive impairment before and after intracerebral haemorrhage- a systematic review
2019 12月 アイルランド
脳内出血は脳卒中全体の10-15%を占め、年間10万人あたり15-40人におき、75歳以上におおい。またアジア人にもおおい。
脳内出血の15-30%は皮質に発生し、35-70%は大脳基底核のある深部に、10-20%は脳幹や小脳などテント下におきる。
皮質の出血はアミロイドが沈着するタイプの動脈障害で、深部のそれは穿通枝動脈の障害が原因とされる。
脳卒中後の認知障害は40-75%に見られるという。脳内出血に限定した調査では5-44%で認知障害がおきていた。
これら調査のうち、脳内出血以前と以後の認知機能をしらべたものは少ないので関係する研究成果をシステマティックレビューしてみたそうな。
次のようになった。
・PRISMAガイドラインにもとずき19の研究が選ばれ、そのうち8が脳内出血まえ、11が脳内出血後についての研究だった。
・認知障害の率は脳内出血まえは9-29%、脳内出血後では14-88%だった。
・その予測因子として脳卒中歴、血腫体積と位置、脳アミロイドアンギオパチーが挙げられた。
・もっとも影響される認知ドメインは、情報処理速度、実行機能、記憶、言語、視空間能力だった。
・認知機能評価によく用いられるツールは、発症前は Informant Questionnaire for Cognitive Decline in the Elderly (IQCODE)、発症後は Mini-Mental State Examination や Trail Making Test だった。
脳内出血患者のおよそ3分の1は発症前から認知障害を示していた、
というおはなし。
感想:
脳内出血おこすようなひとはそのまえからあたまのはたらきがおかしいはず、ってことか。
思い返すとそうだったかもしない、、、
情報処理速度の低下 4年後の