元
Time to recurrence after first-ever ischaemic stroke within 3 years and its risk factors in Chinese population- a prospective cohort study
2019 12月 中国
中国での脳卒中死亡率は年間10万人あたり157人で、再発率は年間11.2%と高い。
再発率を長期に予測するばあい、これまで関連要因によるハザード比が時間とともに変化しないという仮説(比例ハザード性)に基づいてきた。
今回、限られた時間範囲での平均生存期間(restricted mean survival time :RMST)の考え方を導入し、再発リスクの時間変化を考慮にいれた解析を脳梗塞後の3年間についておこなった。
再発のない期間がどれだけ失われうるか、その関連要因はなにか、についてくわしくしらべてみたそうな。
2010-2016の成都市のある病院での脳梗塞経験者641人に電話調査で3年間フォローした結果、
次のことがわかった。
・この間に115人が再発し、16人が亡くなった。
・累積再発率は、1年間で11.51%、2年間 16.76%、3年間では20.07% だった。
・関連要因のうち、mRSスコア3以上の患者では、再発のない期間が3年で2.46ヶ月間縮まった。
・これは服薬順守率についても同様だった。
・75歳以上では再発のない期間の短縮は2.02ヶ月間で55歳未満よりも短かった。
脳梗塞の再発が早まる程度は患者の回復状態と服薬順守レベルにより異なった、
というおはなし。
感想:
治療は若いひとのほうが効果があるってことなんだな。