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Slowed Information Processing Speed at Four Years Poststroke- Evidence and Predictors from a Population-Based Follow-up Study
2019 11月 ニュージーランド
認知障害は脳卒中経験者の35-70%におきる。そのなかでも情報処理速度( Information Processing Speed:IPS)の低下は急性期患者の70%におよぶという。
IPSの低下は認知障害の他の側面にもおおきく影響し、数字モダリティー検査(Symbol Digit Modalities Test:SDMT)のスコアによく反映されると考えられている。
IPSの低下をもたらす要因と長期の有病率についての調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢71、発症後4年時点の脳卒中経験者133人についてSDMTをおこないIPSを評価した。
次のようになった。
・51%でSDMTスコアのあきらかな低下がみられた。
・年齢と教育歴を調整後、4年時点でのIPSの低下の関連要因は、75歳以上、脳卒中歴、高コレステロール、高血圧、冠動脈疾患、不整脈、だった。
脳卒中のあと4年の時点でさえ情報処理速度の低下は約半数に見られ、血管リスク要因が強く関連していた、
というおはなし。
感想:
クロック周波数の低いパソコンを強制使用させられる状況がたとえになるかも。文章を打つぶんには支障はないけど、リアルタイムの高度な画像処理には向いていない。
だから頭の衰えをもっとも実感するのは自動車運転シーン。