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Insomnia symptoms and risk of cardiovascular diseases among 0.5 million adults
2019 11月 中国
不眠症は睡眠の質が低下した状態でメンタルの病気とされる。中国では15-69歳の35.7%が睡眠の質に問題を抱えているという。
不眠症と脳卒中など心血管疾患との関連を示すエビデンスが増えてきた。
不眠症の3つの症状、
入眠と睡眠維持の困難(difficulties in initiating or maintaining sleep:DIMS)
異常な早起き(early morning awakening:EMA)
日中への障害(daytime dysfunction:DDF)、
は それぞれ別の病理的メカニズムを反映している可能性があるので、症状ごとの心血管疾患リスクを大規模にしらべてみたそうな。
カドーリバイオバンク 30-79歳の487200人を2016年まで10年前後フォローした記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・この間に130032の心血管疾患がおきた。不眠症のなんらかの症状をもつ者の脳卒中など心血管疾患リスクは高く、とくに若年で高血圧症になっていない者で関連がつよかった、
・全体の11.3%がDIMS, 10.4%がEMA, 2.2%がDDFを訴えていた。
・不眠症の3つの各症状はいずれも心血管疾患リスクの上昇と関連があり、
・とくに脳卒中全体ではリスク1.05倍、脳梗塞では1.06倍になり、
・脳出血とのあきらかな関連はみられなかった。
・これらの関連は50歳未満の若年者と高血圧でない者につよかった。
というおはなし。
感想:
寝不足だと脳が血を吹きそうな感覚になるけど脳出血とは関係ないのか。