元
An Overview of Systematic Reviews and Meta- analyses on Acupuncture for Post-acute Stroke Dysphagia
2019 12月 中国
25歳以上の25%はその人生で脳卒中を経験するという。
さらに脳卒中経験者の35-78%は嚥下障害になり、それは肺炎の原因になる。
中国では嚥下障害への鍼治療が日常的な医療行為になっている。
これまで数多くのランダム化比較試験(RCT)が行われ、20を超えるシステマチックレビューが出版されたが、相矛盾する結論になっている。
そこで嚥下障害への鍼治療についてのシステマチックレビューを方法論的に概観してみたそうな。
関係するシステマチックレビューをPRISMAおよびAMSTER 2ガイドラインで評価したところ、
次のことがわかった。
・31件のシステマチックレビューがみつかった。
・すべてのシステマチックレビューでその効果エビデンスの質は低いとされていた。
・AMSTER 2評価では、22件が非常に低質、5件が低質、コクランの4件が中レベルとなった。
・17件の報告はPRISMA項目の85.2-96.3%を満たしていた。
・5件は説明的(explanatory )RCTで、16件は実用的(pragmatic)RCT、10件はその両方だった。
脳卒中後の嚥下障害への鍼治療効果のエビデンスレベルは低かった。しかし主要効果測定方法についてはシステマチックレビューの基準に沿ったものも少なくないのでさらなる調査を期待する、
というおはなし。
感想:
このへん↓かな。
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