元
Association Between Blood Pressure Variability and Cerebral Small-Vessel Disease- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019 12月 オーストラリア
脳小血管病(cerebral small vessel disease:CSVD)は脳の白質病変、ラクナ病変、微小脳出血などを指し断層画像から診断される。
CSVDは脳卒中、認知症、うつ、死亡リスクと関連が深いとされ、その原因として高血圧が考えられている。
しかし高血圧治療のCSVDへの効果についてはおおくの調査があるものの、一致した結論は得られていない。
さいきん、血圧変動性(blood pressure variability:BPV)が脳の自己調節機能や低灌流状態を反映し、脳卒中と関連するという報告が増えている。
そこでCSVDとBPVとの関連について、これまでの研究のメタアナリシスからしらべてみたそうな。
2019年3月までの論文のうち、
脳卒中でない者のBPV(家、病院、行動下で測定)とCSVDとの関連についての研究を厳選して
データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・12309人分の脳画像を含む27の論文がみつかった。
・収縮期BPVが高いとCSVDリスクも高く、これは収縮期血圧の平均値によらなかった。
・拡張期BPVについても同様の関連だった。
・これら関連の効果量はひじょうに小さかった。
血圧変動性はその平均血圧によらず脳小血管病と関連していた。しかしエビデンスはよわいので臨床的アドバイスができるほどではない、
というおはなし。
感想:
どのていどの血圧変動があるとまずいのかがいまいちよくわからなかった。
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