元勃起不全(erectile dysfunction:ED)は性交中に勃起状態を維持できないことを意味し、成人男性の18-40%に見られるという。
The association between CHA2DS2-VASc score and erectile dysfunction- a cross-sectional study
2019 12月 トルコ
EDには複合的な要因がからんでいる。全身性の疾患の反映とも考えられ、脳卒中など心血管疾患との関連もおおく報告されている。
CHA2DS2-VAScスコアは心房細動による塞栓性脳卒中の予防目的でつくられた評価スキームであり、心不全(C)、高血圧(H)、年齢75以上(A)、糖尿病(D)、脳卒中歴(S)、血管疾患(Va)、年齢65-74(A)、性別(S)を表す。
これらの要素はいずれも血管内皮機能障害と関連が深い。そこで、CHA2DS2-VAScスコアがED予測に使えるものかくわしくしらべてみたそうな。
心臓科の外来男性患者102人を泌尿器科へ送り国際勃起機能(International Index of Erectile Function:IIEF)スコア評価をおこなった。
これとCHA2DS2-VAScスコアとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・IIEFスコアとCHA2DS2-VAScスコアとの間にあきらかな負の関連がみられた。
・喫煙や脂質異常とIIEFスコアとの関連はみられなかった。
脳梗塞予防目的のCHA2DS2-VAScスコアは勃起不全患者の検出に使えるかも、
というおはなし。
感想:
関連するさいきんの記事↓。
勃起不全と脳卒中のメタアナリシス
左脳をやられると勃起不全
脳のここをやられると勃起不全になる
脳梗塞の位置と勃起不全(ED) について