元
Does aneurysm side influence the infarction side and patients´ outcome after subarachnoid hemorrhage?
2019 11月 ドイツ
脳動脈瘤の位置でくも膜下出血患者の予後に違いがあるとする報告がさいきんあった。
くも膜下出血のあとに起きる脳梗塞が優位脳側であるかによっても回復度が変わるとする報告もある。
そこで、脳動脈瘤の位置の左右の違いが続く梗塞や回復度に影響するものかくわしくしらべてみたそうな。
くも膜下出血患者のうち、正中にある脳底動脈瘤や前交通動脈瘤の例を除いた509人(右側の瘤284人、左225人)の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・脳動脈瘤の左と右のグループ間でくも膜下出血の回復度に差はみられなかった。
・しかし瘤の左右の違いは遅発性の脳梗塞が起きる側とほぼ一致していた。
・とくに左の脳動脈瘤は優位脳である左脳へ梗塞をもたらし、回復不良の予測因子でもあった。
脳動脈瘤の左右の位置の違いはくも膜下の予後には影響しなかった。しかし遅発性の脳梗塞がおきる場合の左右の側と一致していた、
というおはなし。
感想:
うえの表みると約30%に脳梗塞がおきて、そのうち破裂瘤と左右反対側に梗塞がおきるケースが12%くらいあるんやね。