元
Prognostic information of gaze deviation in acute ischemic stroke patients
2019 11月 ポルトガル
脳梗塞患者の眼球偏位(gaze deviation)は主幹動脈閉塞による予後不良の因子であるとする報告がある。
そこで血栓溶解治療などの再灌流療法を経た場合に この関連がどうなるのかしらべてみたそうな。
2007-2017に脳梗塞で血栓を溶解または動脈内治療による再灌流療法を適用された患者711人の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・46.7%に眼球偏位がみられた。
・眼球偏位のある患者は女性におおく、入院時の神経症状(NIHSS)スコアが高く、CT画像でのASPECTスコアが低く、右脳損傷がおおく、治療24時間後のNIHSSスコアが高く、心原性の塞栓がおおかった。
・また3ヶ月後の機能的自立度が低く、1ヶ月後 1年後の死亡率は高かった。治療24時間後のNIHSSスコアで調整すると眼球偏位は機能回復や生存率と関連しなかった。
急性脳梗塞で眼球偏位のある患者の臨床症状 画像所見的重症度は高かった。
しかし血管内治療を受けたばあいの眼球偏位は予後不良因子とはいえなかった、
というおはなし。
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感想:
半数ちかくで偏るんだな。
眼球偏位はCT画像を使うと定量的に評価できる↓。
脳卒中で斜視になった患者の予後について