元
Water-Based Exercise on Functioning and Quality of Life in Poststroke Persons- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019 9月 ブラジル
エクササイズをベースにしたリハビリ法はいくつもあるが、これが脳卒中リハビリにもっとも効果的である!というものはまだない。
水中運動エクササイズ(Water-Based Exercise)は水中療法(aquatic therpy)とも呼ばれ、水の浮力により少ないちからで効果的に動くことができ、身体を支えられない患者でもリハビリを始めることができる。
これまで水中運動エクササイズのシステマチックレビューはいくつかあったが、いずれも信頼性が低く評価項目も限定的だった。
メタアナリシスはないので、効果全般についてくわしくしらべてみたそうな。
2018年までの関係するランダム化比較試験のみを厳選し、
データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・15の研究がみつかった。
・水中運動エクササイズは地上でのエクササイズにくらべ、筋力、歩行スピード、移動、有酸素能力、ファンクショナルリーチの点ですぐれていた。
・水中運動エクササイズと地上エクササイズを組み合わせたものは、地上エクササイズのみにくらべバランス、歩行スピード、ファンクショナルリーチの点ですぐれていた。
・メンタルヘルスの点で、身体機能や感情問題による役割制限(role limitations)も改善されていた。
水中運動エクササイズは脳卒中患者の筋力、バランス、移動、有酸素能力、ファンクショナルリーチおよびQoLの改善に効果的と考えられる、
というおはなし。
感想:
脳卒中やると降圧薬とかのせいでトイレが近くなって困る。水中運動ならトイレ休憩なしで何時間でも連続で訓練できる。