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Posttraumatic Stress Disorder and Risk for Stroke in Young and Middle-Aged Adults
2019 10月 アメリカ
脳梗塞の10-14%は18-45歳が占める。高齢者の脳梗塞発生率は低下傾向にあるもの若年者は上昇傾向にある。
そのリスク要因の1つとして精神的、心理的ストレスが考えられる。とくにPTSD(心的外傷後ストレス障害)は若年者の10-40%にみられるという。
そこで若年者について、PTSDと脳卒中との関連を大規模にしらべてみたそうな。
平均年齢30でイラクやアフガニスタンで働いた退役軍人約100万人を13年間フォローした記録を解析した結果、
次のことがわかった。
・28.6%がPTSDと診断された。
・TIA766人、脳梗塞1877人が発生した。
・PTSD患者のTIAリスクは2.02倍で、脳梗塞リスクは1.62倍だった。
・関連要因を調整してもこれらのリスクはあきらかに高かった。
・PTSDの脳梗塞への影響は女性よりも男性に強く、TIAでは性差はみられなかった。
PTSDは若年者のTIAや脳梗塞リスクをあきらかに高くする要因だった。とくに男性はPTSDで脳梗塞になりやすかった、
というおはなし。
感想:
ストレス下にあると慢性的な炎症、自律神経系や生活の乱れがおおきくなって脳卒中になるんだって。
さいきん「PTSD」ってあまり聞かないな、、とおもって、似たようなところで「LGBT」と比べてみた。
規模も傾向も大差ないのね。