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Effect of relative handgrip strength on cardiovascular disease among Korean adults aged 45 years and older- Results from the Korean Longitudinal Study of Aging (2006-2016)
2019 9月 韓国
高齢になると 筋力が衰える「フレイル」もしくは筋肉量が減少する「サルコペニア」な状態になりやすくなる。
これらの状態は筋力測定に反映されると考えられる。とくに「握力(hand grip strength:HGS)」はシンプルで信頼性の高い計測パラメータである。
いくつかの報告では握力と脳卒中など心血管疾患との関連が指摘されているいっぽう、それを否定する報告もある。
こういった矛盾を解決するために体重を考慮して握力をBMIで割った 「相対握力」の使用が提唱されている。
そこで心血管疾患を予測しうる相対握力のしきい値をもとめるべく大規模調査をおこなってみたそうな。
45歳以上の男女8494人について脳卒中など心血管疾患の発生をフォローし、
握力計測結果との関連を解析した。
握力は、利き手のみの握力(dominant HGS)、左右の握力の和(absolute HGS)、absolute HGSをBMIで割った相対握力(relative HGS)について評価した。
次のことがわかった。
・男女ともに心血管疾患の発生と「相対握力」とのあいだに強い関連がみられた。
・相対握力が、男性では2.52、女性1.55を下回ると とくに心血管疾患になりやすいと考えられた。
45歳以上の韓国人について、相対握力が男女それぞれ2.52、1.55を下回るとき脳卒中など心血管疾患になりやすいことがわかった、
というおはなし。
感想:
いま じぶんのBMIは20だから2.52x20=50(キログラム 左右の和)、ってことで片手だと25キログラムを下回るとやばいんだな。
脳が血を吹く1-2年まえにボーリングをやったら ぜんぜん玉を握れなくてびっくりした思い出がある。
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい