元
Increased risk for cancer after stroke at a young age- etiological relevance or incidental finding?
2019 9月 ドイツ
脳卒中患者のほとんどは75歳以上であるが、およそ10%は55歳以下という。
彼ら若年者が脳卒中になる原因は血管リスク要因だけでは説明がつかない。
潜在的ながんにより引き起こされる血栓形成傾向(thrombophilia)についての報告がいくつもあがっている。
これらの研究のおおくはがん患者の脳卒中の発生をしらべたもので、脳卒中になったのちがんが診断されたケースの調査はすくない。
そこで脳卒中患者を10年間フォローした研究データをつかってくわしくしらべてみたそうな。
ドイツの医薬品疾病データベースから
がんと診断されていない脳梗塞患者18668人と、同数の脳卒中でない患者記録を抽出してその後10年間のがん診断の有無との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・全体の15.5%が55歳以下だった。
・脳卒中患者のがん診断率は、高齢で29.4%、55歳以下17.3%だった。
・非脳卒中患者とくらべ脳卒中患者のがん診断率は高く、55歳以下では17.3% vs. 9.5%、高齢では29.4% vs. 24.9%だった。
若年で脳卒中になった患者の10年間のがん診断率は非脳卒中患者のおよそ2倍だった、
というおはなし。
感想:
これ↓おもいだした。
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