元
Thermotherapy Combined With Therapeutic Exercise Improves Muscle Strength and Depression in Patients With Ischemic Stroke
2019 9月 インドネシア
脳卒中患者へのサーモセラピー(温熱療法)では筋肉に血流が増え弛緩すると考えられていて、その結果として関節可動域や筋力、柔軟性、疼痛しきい値が上がったなどの改善効果が報告されている。
超音波や電気をつかって深部まで温める方法もあるものの、熱したウォータパックを筋肉に当てる方法が低コストかつシンプルであり低中所得国の患者に適している。
そこでサーモセラピーにエクササイズを組み合わせた4週間の自宅リハビリで筋力とうつに改善効果がみられるものか実験してみたそうな。
脳卒中のあと12日前後の すでに退院してなんのリハビリも受けていない片麻痺の患者22人について、
41℃に熱したウォータパックを肩の三角筋と膝に10分間あてたのち運動訓練をさせる方法を介護者に教育して、
これを1日2回x週7日x4週間、計56セッション実行させた。
この前後で 上下肢の筋力とうつスコアを測定したところ、
次のようになった。
・4週間のサーモセラピーと運動訓練のあと、上下肢の筋力があきらかに強くなった。
・うつスコアもおおきく低下した。
・もっともおおきな改善は3週目におきた。
サーモセラピーを加えた自宅リハビリにより脳卒中患者の筋力とうつがあきらかに改善した、
というおはなし。
感想:
日本人の論文がいくつも引用されてた。たぶん温泉に浸かるんだろね。