元
Language and cognitive outcomes after childhood stroke- Theoretical implications for hemispheric specialization
2019 9月 フランス
子供(1ヶ月~15歳)の脳卒中率は年間10万人あたり0.2-7.9人で、脳梗塞と脳出血はほぼ同数といわれている。
彼らの3分の1は完全回復し、半数は長期に障害が遺る。
これまでなされた彼らの言語機能についての調査はすくなくサンプル数もちいさい。
そこで大規模にくわしくしらべてみたそうな。
1992-2015の子供脳卒中患者184人について、
発症4ヶ月後にウェクスラー式知能検査をおこない、最大40ヶ月後までフォローした記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・脳卒中の種類は、脳梗塞が79人 脳出血が105人だった。
・IQの平均値は、フルスケール 85, 言語 93, パフォーマンス 85 だった。
・語彙、文法表現と理解については26-52%が障害レベルだった。
・学校の標準カリキュラムについてゆける子供は27%に過ぎず、
・別の27%は特殊学級プログラムが適用されていた。
・左脳損傷での言語関連スコアはあきらかに低く発症年齢によらなかった。
・右脳損傷では6歳以下の発症のとき言語関連スコアが低かった。
脳卒中を経験した子供のおおくは知能指数が障害レベルで、とくに左脳損傷のばあい言語機能がいちじるしく影響を受けた、
というおはなし。
感想:
必ずしもそうでもないみたいなんだよな↓。
こどもの発話障害 構音障害
こども脳の可塑性が言語回復をさまたげる