元
Atrial fibrillation diagnosed after stroke and dementia risk- cohort study of first-ever ischaemic stroke patients aged 65 or older
2019 9月 カナダ
高齢化がすすむにつれ心房細動(AF)の患者も増加傾向にある。かれらの認知障害や認知症のリスクは「AFなし」の2倍以上といわれている。
脳卒中の診断の後に心房細動がみつかる(atrial fibrillation diagnosed after stroke:AFDAS)は急性脳梗塞の24%にみられるという。
脳卒中になるまえから心房細動がわかっている場合(known atrial fibrillation:KAF)にくらべてAFDASは神経性の原因も加わりメカニズムはことなると考えられる。
AFDASは不整脈が30秒以上続かないことがおおいのでKAFよりも認知症リスクは低いと予想できる。しかしその関連はわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
65歳以上9791人の脳梗塞患者をつぎのグループに分類した。
AFなし:5195人
KAF:脳梗塞まえにAFがみつかる 3162人
iAFDAS:脳梗塞で入院中にAFがみつかる 492人
oAFDAS:退院後にAFがみつかる 942人
認知症の発生を5年半ほどフォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・認知症リスクは「AFなし」にくらべて KAFで1.26倍、AFDASは1.73倍だった。
・iAFDASはoAFDASよりも認知症リスクがやや高かった。
・経口抗凝固薬を使用するAFDAS患者の認知症リスクはAFなしの0.6倍だった。
脳梗塞のあとに心房細動がみつかった患者の認知症リスクはかなり高かった。かれらのうち経口抗凝固薬使用者の認知症リスクは低かった、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
心房細動で認知症はほんとうか?
心房細動だけで認知症になることがあきらかに