元
Stroke and transient ischemic attacks related to antiplatelet or warfarin interruption
2019 8月 ブラジル
抗血栓療法を受けている患者はなんらかの手術や侵襲性の高い検査のまえに服薬をとめるよう要請されることがままある。
その後すぐに再開できればよいのだが忘れてしまったり副作用を理由に勝手にやめたままにしているケースがある。
そこで抗血栓療法の一時停止とつづく脳卒中イベントの頻度と時間的関連についてくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞またはTIAの患者3年間ぶんの記録360ケースについて、
抗血栓療法の一時停止歴の有無とその時期をしらべ関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・患者360人中27人(7.5%)に抗血小板薬またはビタミンK拮抗剤(抗凝固薬)の停止歴があった。(内訳は脳梗塞が81% TIAが19%)
・抗血小板薬をとめてから虚血イベントまでの日数の中央値は5日で、それら患者の62%は服薬停止から7日以内に虚血イベントがおきた。
・ビタミンK拮抗剤をとめてから虚血イベントまでの平均日数は10.4日で、67%は服薬停止から7-14日に虚血イベントがおきた。
・服薬を一時停止した理由のトップは「不注意」で37%、次いで「手術や検査」が26%、「出血などの副作用」は18.5%だった。
抗血栓薬の一時停止とつづく脳梗塞やTIAとの間に時間的関連がみられた。医療者はこれらリスクへの患者の理解をうながしヘパリン代替法なども考慮すべきなのかも、、
というおはなし。
感想:
とつぜん薬をやめるとリバウンド効果があってとくに1週間前後のあいだに血栓ができやすくなるんだって。
だから永久にやめたいときには服薬間隔を開けるなりして徐々にへらせばいいんじゃないかな。
抗凝固薬の中断から脳梗塞になるまでの日数
抜歯まえはワルファリンとめるべき→いまや迷信