元
Serum lipid profiles and post-stroke depression in acute ischemic stroke patients
2019 6月 中国
脳卒中後のうつは患者の33%におき日常生活動作の低下につながるという。
そのリスク要因として、女性、身体障害、うつ歴、がわかっているが病態生理学的要因についてはあきらかになっていない。
さいきんの10年ほどのあいだにうつと血清脂質プロファイル(脂肪やコレステロールの種類など)との関連がいくつも報告されるようになった。
脳卒中後のうつと血清脂質プロファイルとの関連についての報告はないのでくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞患者373人について、24時間以内に血液採取して脂質成分を調べ、1ヶ月後うつを17-item Hamilton Depression Scale (HAMD-17)で評価し関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・1ヶ月後30.6%の患者が脳卒中後うつ(PSD:Post-stroke depression)と診断された。
・PSDの有無とHDL,LDLコレステロールおよびLDL/HDLの比にあきらかな関連がみられた。
・いっぽう中性脂肪、総コレステロール、アポリポタンパク質A Bとの関連はなかった。
・HDLコレステロールが低く、LDL/HDL比が高いときにうつスコアがあきらかに高く、これらはうつの予測因子と考えられた。
HDLコレステロールが低くLDL/HDL比が高い脳卒中患者はうつになりやすかった、
というおはなし。
感想:
ではHDLコレステロールを増やすにはどうしたら、、、
と思って検索すると、「運動する」「ナイアシン(ビタミンB3)を摂る」がでてきた。
ところが、
ナイアシン サプリメントは脳卒中予防にならないばかりかとても有害:NEJM誌