元未破裂の脳動脈瘤は人口の2-3%にみられ、MRIの普及にともない発見される数は増加傾向にあるという。
Risk Factors for Unruptured Intracranial Aneurysms and Subarachnoid Hemorrhage in a Prospective Population-Based Study
2019 8月 ノルウェー
これまでの未破裂脳動脈瘤の研究のおおくは くも膜下出血などの病気の診断後に偶然みつかったケースをフォローしたものが主で、一般人をフォローした研究は1つしかない。
そこで一般人について大規模に未破裂脳動脈瘤のリスク要因をしらべてみたそうな。
ノルウェーの成人89951を15年間フォローしたデータを解析したところ、
次のことがわかった。
・未破裂脳動脈瘤患者の発生率は年間10万人あたり8.2人で、年率10%の増加傾向にあった。
・そのリスク要因は、現在喫煙>女性、の順で関連が強かったが、収縮期血圧との関連はみられなかった。
・いっぽう くも膜下出血の発生率は9.9人でそのリスク要因は、現在喫煙>女性>血圧、の順に関連が強かった。
一般人を対象とした大規模調査の結果、収縮期血圧は未破裂脳動脈瘤の形成要因ではなかった。しかしくも膜下出血については収縮期血圧も強く関連していた、
というおはなし。
感想:
血流の機械的なちからが瘤の原因ではないとすると、、↓
脳動脈瘤は歯周病のせい
Hypertension誌:脳動脈瘤は腸内細菌のせい