元
Long-Term Incidence of Atrial Fibrillation and Stroke Among Cross-Country Skiers- Cohort Study of Endurance-Trained Male and Female Athletes
2019 8月 スウェーデン
よくトレーニングを積んだアスリートは心房細動リスクが高いことがさいきんの研究であきらかになってきた。いっぽう低強度の運動は心房細動の予防効果があることから 心房細動と運動はU字型の関連にあると考えられる。
心房細動は脳梗塞のリスク要因の1つでもある。
高いレベルの持久力トレーニングを積んだアスリートの心房細動および脳卒中リスクについてはよくわかっていないので 男女別にくわしくしらべてみたそうな。
30-90キロのクロスカントリーレースを1つ以上こなしたスキーヤー208654人と、非スキーヤー527448人について、心房細動と脳卒中の発生をフォローしたところ、
つぎのようになった。
・女性の心房細動リスクはスキーヤーが低く、大会成績によらなかった。
・男性の心房細動リスクはスキーヤーと非スキーヤーで変わらなかったが、
大会成績優秀者に限定するとリスクが高かった。
・脳卒中リスクは男女ともにスキーヤーが低く、心房細動があるほうがリスクが高かった。
・心房細動がある場合、スキーヤーの脳卒中リスクは非スキーヤーにくらべ27%低く 死亡リスクも43%低かった。
クロスカントリースキーヤーの心房細動リスクは女性は低く、男性は大会成績優秀者でのみリスクが高かった。スキーヤーの脳卒中リスクは男女ともに低かったのでこれまでとおり「運動は脳卒中予防に良い」、
というおはなし。
感想:
運動しすぎて脳梗塞になる心配はまずないってことか。
スポーツやってた脳卒中患者は再発しないのか?