元
Early mobilization and quality of life after stroke- Findings from AVERT
2019 7月 オーストラリア
早期リハビリテーションが脳卒中患者の生活の質にあたえる影響を、
2006-2015に56施設で国際的に行われたランダム化比較試験 A Very Early Rehabilitation Trial (AVERT) のデータをつかってくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢70.6、2104人の脳卒中患者を
通常ケアのみと、
通常ケア+24時間以内にベッドから出る訓練を始める、
の2グループにわけた。
生活の質は、4つのドメイン(自立生活、社会関係、身体機能、精神状態)について評価する assessment of Quality of Life 4D (AQoL-4D) をもちいて12ヶ月後をしらべた。
AQoL-4Dスコアは、0は死亡 1が完全に健康、を指す。
次のようになった。
・12ヶ月後のAQoL-4Dスコアの中央値は0.49 vs. 0.47でグループ間で有意な差はなかった。
・ドメインごとにみても同様に違いはなかった。
早期リハビリテーションは脳卒中患者の生活の質に影響しなかった、
というおはなし。
感想:
軽症な人が早くから動き回っていただけのことを訓練成果と勘違いしてうまれた「早期リハビリ」。
この数年でようやくおかしいことに気づいた模様↓。
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
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ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない