元
Clinical characteristics and outcomes of methamphetamine-associated intracerebral hemorrhage
2019 7月 アメリカ
メタンフェタミンは全世界で3500万人が利用するとされる中毒性の非常の高い薬物である。
神経精神学的毒性のほかに心血管疾患とくに脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)のリスク要因であることがわかっていて、メタンフェタミン利用者の脳出血リスクは一般人の2-5倍にのぼる。
しかしメタンフェタミン利用下での脳内出血の症状の特徴および回復の良し悪しについてはよくわかっていないので くわしくしらべてみたそうな。
カルフォルニア大学デイビスメディカルセンターの2013-2016の脳内出血患者250人の記録を解析した。
入院時の尿検査でメタンフェタミン反応の陽性 陰性と他の変数との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・患者の16.4%でメタンフェタミン陽性反応がでた。
・彼らは若く 平均年齢52 vs 67、
・拡張期血圧が高く 115 vs 101、
・入院日数もICU日数も長く、
・皮質下出血がおおかった 63% vs 46%。
・また彼らは退院までの回復度mRSスコアの変化がおおきかった。
メタンフェタミン利用中に脳内出血になる患者は若年者がおおく、入院期間はながかった。しかし回復度はおおきく、回復不良にはなりにくかった、
というおはなし。
感想:
この種の薬の副作用をうまくコントロールできたものが向精神薬とされ合法入手できるものもある。受験生やビジネスマンには「スマートドラッグ」として人気という。
脳卒中とメタアンフェタミンの関係