元
Associations of Dietary Cholesterol or Egg Consumption With Incident Cardiovascular Disease and Mortality
2019 3月 アメリカ
食事コレステロールと脳卒中など心血管疾患との関連についてはこの数十年間いまだ結論にいたっていない。
とくにアメリカ人向け食事ガイドラインが2015年に 通常の食事でのコレステロールの摂取上限を撤廃した時点からこの議論が再燃するようになった。
コレステロールをおおく含む食品は同時に飽和脂肪酸や動物性蛋白質もおおく含む。これら食品別の心血管疾患との関連もあきらかでなく、とくに玉子はLサイズ1個あたりコレステロールを186mg含むとされおもな摂取源となっている。
そこでコレステロールや玉子の摂取量と心血管疾患および死亡リスクとの関連を大規模にしらべてみたそうな。
アメリカ人 計29615人を17.5年間フォローした6種類の調査データを用いて解析したところ、
次のようになった。
・コレステロールと心血管疾患および死亡リスクは用量関係にあり、
・コレステロールが1日あたり300mgふえるごとに心血管疾患リスクは1.17倍、総死亡リスクは1.18倍になった。
・玉子も同様で、1日あたり半個の追加で心血管疾患リスクは1.06倍、総死亡リスクは1.08倍になった。
コレステロールや玉子をおおく摂るほど心血管疾患や死亡するリスクが高くなった、
というおはなし。
感想:
文春オンラインの記事が話題になっていて関心をもった。
JAMAは世界五大医学雑誌の1つだからツッコむスキがみつからない。
研究者ごとに結果が180度変わるようなテーマというのは、もともと因果関係のあやしい些細なもんだい ってことと理解している。
じっさいどれも↓結論がよわい。
玉子とコレステロールとapoE4と脳卒中
食事コレステロールがおおいひとの脳卒中リスク
まいにち玉子を食べるアジア人の脳卒中リスクは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?