元
Effects of Nutritional Supplements and Dietary Interventions on Cardiovascular Outcomes- An Umbrella Review and Evidence Map
2019 7月 アメリカ
栄養補助食品(サプリメント)や栄養指導(dietary intervention)の心血管疾患予防効果はいまだあきらかではない。
これらのエビデンスを検証するためにメタアナリシスのメタアナリシスであるアンブレラレビューをこころみたそうな。
関係するランダム化比較試験のメタアナリシスを複数のレビュワーが厳選し データを統合再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者992129を含む、9のシステマティックレビュー、4の新規RCT、105のメタアナリシスを対象とした。
・減塩が正常血圧者の総死亡リスクを下げ 高血圧者の心血管死亡リスクを下げるという中レベルのエビデンスがあった。
・オメガ3多価不飽和脂肪酸が心筋梗塞と冠動脈疾患リスクを下げるという低レベルエビデンスがあった。
・葉酸は脳卒中リスクの低下に関連する低レベルエビデンスがあるいっぽう、カルシウムとビタミンDの組み合わせは脳卒中リスクを上げるという中レベルエビデンスがあった。
・他のサプリメント(ビタミンB6,マルチビタミン、抗酸化物質、鉄)や低脂肪食といった指導には死亡率と心血管疾患へのあきらかな効果は認めれなかった。
減塩、オメガ3多価不飽和脂肪酸、葉酸には若干の心血管疾患予防効果がみとめられた。カルシウムとビタミンDの組み合わせは脳卒中リスクの上昇になるかも、
というおはなし。
感想:
塩がサプリメント扱いな点が新鮮だった。
アンブレラレビューといえば、、
理学療法とADLのアンブレラレビュー