元
Deficit of Motor Skill Acquisition on the Upper Limb Ipsilesional to the Injured Hemisphere in Individuals with Stroke
2019 7月 韓国
脳卒中リハビリテーションのほとんどは麻痺した側の手脚をターゲットにしておこなわれる。
しかし麻痺していないはずと考えられてきた損傷脳半球と同側の手脚にも若干の運動障害が認められるとする報告が近年ふえている。
これらは筋力低下、感覚低下、巧緻性の障害にみられ その報告範囲も拡大傾向にある。
運動スキル習得(Motor Skill Acquisition)能力については報告がないので実験してみたそうな。
慢性期脳卒中で片麻痺の18人と年齢 性別の一致する一般人18人について、
損傷脳半球と同側の上肢をつかって、
15秒の視空間追跡タスク(サインウェーブを指でなぞる)を50回繰り返し、
その精度指標の時間変化をフォローして比較した。
次のようになった。
・両グループともに繰り返し回数にしたがってスキル(精度指標)の向上がみられた。
・しかしスキル向上度は脳卒中経験者よりも一般人のほうがおおきかった。
・繰り返し回数にたいする時間的変化パターンもあきらかに異なっていた。
脳卒中経験者の同側上肢の運動スキル習得能力が一般人におとることがわかった、
というおはなし。
感想:
できる方の手は、できない方の手に気を使ってわざと能力を低くみせている。こうすることで できない方の手がやる気を失わずにすむ。
麻痺がおよんでいないはずの手の機能と左右脳との関係
麻痺してない上肢はほんとうに麻痺していないのか?
損傷脳半球と同側の感覚障害について
麻痺していない手の機能も低下するものなのか
たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?