元
Infection as a Stroke Trigger
2019 6月 アメリカ
感染症は脳卒中の発生を促すと考えられおおくの研究がなされてきた。
しかし感染症の種類や脳内出血とくも膜下出血の区別をした調査はほとんどない。
そこで発症前の感染症暴露期間もふくめてくわしくしらべてみたそうな。
ニューヨークの患者データベースから2006-2013の記録を用いて、
感染症の種類(皮膚、尿路、敗血症、腹部、呼吸器)および
脳卒中の種類(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)
と、発症直前の感染症暴露期間として 7, 14, 30, 60, 90, 120日間との関連を、
その1年前の状況をコントロールとして解析したところ、
次のことがわかった。
・152356の脳梗塞と、27257の脳内出血、11853のくも膜下出血があった。
・すべての種類の感染症が急性脳梗塞の可能性の上昇と関連があった。
・とくに尿路感染症との関連がもっとも強く、直前7日間の暴露でオッズ比5.32だった。
・脳内出血と尿路感染症との関連は弱く、直前14日間の暴露でオッズ比1.54だった。
・呼吸器感染症のみがくも膜下出血と関連し、直前14日間の暴露でオッズ比1.95をしめした。
すべての種類の感染症が急性脳梗塞と関連していた。とくに尿路感染症がもっとも強い関連をしめした、
というおはなし。
感想:
尿路感染症て、地味な印象だけどこわいのね。