元
Disabled life expectancy with and without stroke- a 10-year Japanese prospective cohort study
2019 7月 日本
日本で脳卒中は死亡原因の4位である。脳卒中経験者の3分の1は永続的になんらかの障害を負うという。
平均寿命が長い日本では彼らへの長期のケアが必要になり社会経済的な負担もおおきい。
そこで障害をもった状態での余命(disabled life expectancy)が脳卒中経験の有無でどのくらいかわるものなのか くわしくしらべてみたそうな。
1999-2009に日本大学がおこなった Nihon University Japanese Longitudinal Study of Aging (NUJLSOA)のデータを用いて解析した。
障害の有無はADL(入浴、着替え、ベッド移動、歩行、外出、トイレ)と
IADL(食事の準備、買い物、金銭管理、電話の使用、軽い家事、交通機関の使用、服薬)のいずれか1つが困難な場合とした。
次のことがわかった。
・もともと障害のなかった者が脳卒中を経験したばあい、65歳時点での平均余命は、脳卒中非経験者にくらべて、トータルで3年短く、障害フリーな年数(健康余命)は4-5年短く、有障害状態での年数は1-2年おおいと推定された。
・調査開始時点ですでに障害があった者では状況は若干わるかった。
脳卒中を経験した高齢者のトータルの平均余命と健康余命は 脳卒中非経験者にくらべ数年短く、障害余命は1-2年長いと考えられた、
というおはなし。
感想:
たいした違いに思えない。高齢者にとって脳卒中はおもったより悲惨な病気ではないのかもしれない。
脳卒中 縮む余命は 約10年