元
Cancer prevalence higher in stroke patients than in the general population; Dutch PSI Stroke study
2019 7月 オランダ
がんと心血管疾患は世界の死因1,2位を占める。がん患者の解剖研究によると15%に脳血管障害の痕跡が確認できたという。
がんがあると血液が凝固亢進状態になり血栓性内膜炎や血管の圧迫がおきる。また治療での放射線や抗がん剤の毒性が脳卒中の原因になりうる。
そこで、脳卒中患者に占めるがんを有する者の率とその種類について大規模にしらべてみたそうな。
脳梗塞またはTIAの患者2736人について、面談と医療歴からがんの有無を判定した。
これを一般人で予想されるがん患者数で割った標準化有病比(Standardized Prevalence Ratio’s:SPR)をがんの種類別にもとめた。
次のようになった。
・12%にがん歴があった。このときのSPRは1.2だった。脳卒中患者において、おもに中枢神経系、頭頸部、下部気道、尿路のがんが高率にみられた、
・がんの種類別では、中枢神経系がん SPR18.2、頭頸部がんSPR3.4、下部気道がんSPR2.4,尿路がんSPR2.1だった。
・他のがんで一般人よりおおいものはなかった。
・心血管リスク要因、脳卒中の原因、治療、回復いずれもがんの有無でちがいはなかった。
というおはなし。
感想:
どっちも老化の病だから高齢になると両方やってもふしぎではない。
最後は脳内出血でむかえたいものだ。
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