元
Cigarette Smoking, Smoking Cessation, and Long-Term Risk of 3 Major Atherosclerotic Diseases
2019 7月 アメリカ
喫煙は冠動脈疾患や脳卒中のリスク要因の1つであり報告もおおい。
同様に 末梢動脈疾患(おもに手や足の虚血)リスクでもあるが調査の数はすくない。
これら3つの動脈硬化性疾患(冠動脈疾患、脳卒中、末梢動脈疾患)と喫煙との関連をまとめてしらべてみたそうな。
1987時点で45-64歳で健康な13355人を26年間フォローして病気の発生と喫煙(量、頻度、年数、禁煙歴)との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・この間に末梢動脈疾患492、冠動脈疾患1798、脳卒中1106件がおきた。
・年間喫煙量とこれら3つの疾患には用量関係が確認できた。とくに末梢動脈疾患で関連がつよかった。
・喫煙期間、1日の喫煙量も同様の用量関係がみられた。
・禁煙期間がながいほど3疾患のリスクは低下したが、
・非喫煙者レベルまでリスクが低下するのに要する禁煙期間は、末梢動脈疾患では30年、ついで冠動脈疾患が20年、脳卒中も20年以上を要した。
喫煙の量、期間、頻度すべてが3つの動脈硬化性疾患と用量関係にあり、とくに末梢動脈疾患で関連がつよかった。これらリスクは禁煙したとしても20-30年間は高いままだった、
というおはなし。
感想:
禁煙関連のさいきんの記事。
禁煙は余命を○年のばし 再発を○○年遅らせる
禁煙効果があらわれるまでの年数
禁煙が脳卒中の再発を予防するはほんとう?