元
Technology-assisted toilets- Improving independence and hygiene in stroke rehabilitation
2017 8月 カナダ
トイレを使用して自らの肛門や会陰周辺を清潔に保つ能力は高齢になるほど衰える。
とくに脳卒中を経験して片麻痺になると「拭く動作」に困難が生じ、トイレ使用が自立できた者は退院時で51.6%、6ヶ月経っても16.4%が依存状態とする報告もある。
水流による洗浄からファンでの乾燥まで自動でおこなってくれるハイテクトイレは日本では普及しているが北アメリカやヨーロッパではいまだ贅沢品のあつかいである。
ハイテクトイレはリハビリ過程にある脳卒中患者の自立をうながし、介護者の負担をへらし、さらには衛生状況の改善も期待できる。
この点についての先行研究はほとんどないのでやってみたそうな。
リハビリ入院中の脳卒中患者30人について、
いくつかの状況下で
福祉機器の心理評価スケール(PIADS:Psychosocial Impact of Assistive Devices Scale)
をもちいてハイテクトイレを採点させた。
次のようになった。
・通常のトイレにくらべハイテクトイレのPIADSスコアはあきらかに高く、
・73%のケースで完璧に洗浄できていた。
ハイテクトイレには通常トイレにくらべ脳卒中患者の心理社会的自立をうながす効果があり、かれらほとんどの肛門をキレイキレイにした、
というおはなし。
感想:
この実験に使用したハイテクトイレは
TOTO Washlet S350e(←動画リンク)で、
便座が自動開閉し ハンドリモコンですべて操作できる。
リモコン?とおもったけど、右麻痺にはありがたいかも。